太衝(たいしょう)日常疲れに役立つツボ

太衝ツボ

太衝(たいしょう)とは

太衝は、東洋医学や経絡治療おける重要なツボのひとつです。

太衝は「肝経(かんけい)」という気の流れに属し、体内のエネルギーである気や血液の循環を促進し、体のバランスを整えるとされています。

日常疲れでよく起こる、肉体的疲労、精神的疲労、眼精疲労や肝臓の疲れなども整えてくれますので、日常的に使えるツボとして活用できます。

太衝への刺激は、体の疲労回復やストレス緩和、免疫力の向上などが見込まれ、健康の維持にも効果的なツボとして知られており、消化不良や胃腸の不快感の緩和、血行促進や浮腫の改善にも効果があるとされています。

太衝の由来

「太」は大きい、「衝」は要衝を指します。この経穴は足の厥陰肝経の原穴で、活発な気血の流れがあるため、「太衝」と呼ばれています。この経穴は肝の気を疏通し、経絡を調和させ、血液を活性化させる作用があり、頭痛、めまい、喉の痛み、赤目、小児の驚風、癇症、月経不順などの症状の治療に主に使用されます。

参考出典:まんが経穴入門(出版:医道の日本社・編者:周春才・訳:土屋憲明)

太衝の場所

太衝は、足の厥陰肝経(けついんかんけい)のツボであり、第1中足骨(親指の付け根から甲部分)と第2中足骨(人差し指の付け根から甲部分)の間のくぼみの中央にあります。

太衝の効果

太衝は日常で起こる不調に対して整えることができるツボですので、鍼灸の治療では以下のような症状の改善に役立ちます。

  • 目の疲れ
  • 肝臓の機能調整
  • 足の疲れ
  • 足底筋膜炎
  • 足の冷え
  • 足のアーチ(土踏まず)の調整

逸見鍼灸代表

逸見 裕

筆者

鍼灸師として活動しながら、東洋医学の素晴らしさを現代医学で理解することでより深い鍼灸治療を提供します。東洋医学だけではなくトレーニングやカイロプラクティックを取り入れ、人の身体に対し幅広くアプローチを行い健康社会の実現を目指します。

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