ファシアと鍼灸治療

背部兪穴(はいぶゆけつ)

ファシアとは

ファシアとは身体の全てのものを包む膜です。

臓器、血管、神経、骨、靭帯などなど。

これらを全て包む膜で、筋膜もその一つです。

ファシアは全ての器官を分割し繋ぎ止めている膜です。

鍼灸治療ではこのファシアに刺激を入れることで治療効果を出します。

体表では皮膚の下にファシアが張り巡らされており、コラーゲンやエラスチンで構成されています。

体表のファシアが衰えてくると肌ツヤにも影響するので、鍼で刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促すのが美容鍼です

更に痛みとも関係が深く、ほとんどの痛みはファシアからと言われるくらいです。

ファシアは全身で浅層部から深層部まで連結しているため、一部分が傷ついたり癒着を起こすと遠く離れた場所でも影響してきます。

例えば足の先のファシアの伸縮性が失われることで頭痛にも影響するなど。

これが鍼灸治療でいう経絡になります。

経絡も体表と深層部に流れます。

足のツボを鍼で刺激すると体内にも刺激が入り、遠く離れた頭部にまで刺激が伝わります。

頭痛の原因が頭にあるとは限らないということです。

ファシアは鍼で直接刺激することができ、更にお灸などの熱刺激でもファシアを緩めることができます。

ファシアと鍼灸治療は密接に関係性があります。

逸見鍼灸代表

逸見 裕

筆者

鍼灸師として活動しながら、東洋医学の素晴らしさを現代医学で理解することでより深い鍼灸治療を提供します。東洋医学だけではなくトレーニングやカイロプラクティックを取り入れ、人の身体に対し幅広くアプローチを行い健康社会の実現を目指します。

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