逸見鍼灸代表
逸見 裕
筆者
鍼灸師として活動しながら、東洋医学の素晴らしさを現代医学で理解することでより深い鍼灸治療を提供します。東洋医学だけではなくトレーニングやカイロプラクティックを取り入れ、人の身体に対し幅広くアプローチを行い健康社会の実現を目指します。
鍼治療と聞いてまず思い浮かぶのが、「鍼は痛くないの?」という不安ではないでしょうか?
実際に痛みを感じやすい人もおられれば、痛くないという方もおられます。
鍼での痛みは、実は恐怖から来るものが多く、鍼を刺す恐怖で少しの痛みを「痛い」と感じられる場合がほとんどです。
私がよくご説明する時には、鍼の痛みは「デコピンよりも痛くない程度」とお伝えしていますが、それを痛いと感じるかどうかは人それぞれというところが実情です。
鍼での痛みは大きく分けて2つあります。
1つは、皮膚の痛点に刺激が入った時の鋭い痛みです。
これは「チクチク」という表現がされて、比較的不快感のある痛みです。
この皮膚の痛点の痛みは専門的に「切皮痛(せっぴつう)」と呼ばれ、鍼を打つ際に皮膚を素早く貫けなかった時に出やすいです。
原因は鍼灸師側にありますが、とても健康な身体をしている方はこれくらいの痛みは平気という方がほとんどです。
この切皮痛が平気になる理由も後ほど書きます。
2つ目は、身体の深部で重く鈍い痛みです。
「ズドーン」という表現をされますが、これが鍼独特の「響き」と言われます。
この響きは痛いと感じる方と効いてて気持ちがいいという方がおられます。
健康な人ほど気持ちがいいと言われます。
この痛みに対しての人それぞれの感じ方の違いは、まず痛みはホルモンや神経などで抑制的に制御されます。
これは正常な反応で、この痛みを抑制させることができなくなっていると、日常生活でもすぐに痛みを感じてしまい、精神的に落ちてしまします。
俗に言われる「幸せホルモン」などが正常に分泌されていると少々の痛みを不快と感じにくくなります。
そんな方は明るくポジティブですよね。
痛みと精神はリンクしており、身体が正常に機能している人は痛みにも強く、鍼の響きを心地よく感じられます。
鍼灸での治療も、この痛み・刺激を与えることで人の身体を正常に働きやすくするという役割があります。
とはいえ、痛み・刺激ではあるので「痛い」には変わりないです。
痛くない鍼治療とは、主に刺さない鍼がメインになるかと思います。
刺さない鍼は「刺さない専用の鍼:鍉鍼(ていしん)」があり、それで皮膚を擦るなどして皮膚刺激だけで治療していきます。
逸見鍼灸では擦る以外にもアクティベーターを利用し、振動刺激で身体を調整する治療法もあります。
どちらも痛みはない治療法です。
どうしても鍼が苦手という方はこのような刺さない鍼やアクティベーターを利用して治療していきます。
痛みは、考え方やとらえ方も大切ですが、自分自身が強くなることも大切です。
痛いからと言ってすぐに痛み止めの薬やシップなどを利用する方がおられますが、痛みを抑制する機能が必要でなくなるので益々痛みに弱くなります。
その辺りも考慮しながら鍼灸治療を受けてもらえると本当の健康で強い身体を作ることができます。
逸見鍼灸代表
逸見 裕
筆者
鍼灸師として活動しながら、東洋医学の素晴らしさを現代医学で理解することでより深い鍼灸治療を提供します。東洋医学だけではなくトレーニングやカイロプラクティックを取り入れ、人の身体に対し幅広くアプローチを行い健康社会の実現を目指します。
神戸・大阪にて鍼灸施術を実施しております。
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