足三里(あしさんり)体の調節に役立つツボ

足三里(あしさんり)

足三里(あしさんり)とは

足三里とは東洋医学で言うところの経穴(ツボ)の名称になります。

足の外側、膝の下部に位置し、体の調節に作用するツボとして鍼灸では知られています。

その名の由来は諸説あり、古代中国の伝説で、飢饉時に現れた老人が教えた「足三里を刺激すると体が温まり、病気が治る」という言葉からきているという説や、膝の下3寸の箇所にあることなどがその名の由来と言われています。

中国や日本の伝統医学(いわゆる東洋医学)においても、昔から重要なツボと捉えられており、経絡に基づくツボの分類でも、足の陽明胃経(ようめいいけい)のツボとして位置づけられています。

足三里は体の調節に作用するツボで、消化器系、免疫系、生殖器系などの症状改善に役立てられるツボとされています。

足三里の由来

「里」という言葉は、本来は村や居住地を指すものであり、人々が集まる場所や通じる場所を表現します。一方で、「三」という言葉は、膝の下、具体的には犢鼻の下に位置し、三寸という距離を指します。

また、この経穴は三つの部位、上焦、中焦、下焦、の疾患を治療するための経穴としても知られています。下肢に位置するため、「足三里」という名前が付けられており、これは胃経の合穴であり、四総穴の一つでもあります。

参考出典:まんが経穴入門(出版:医道の日本社・編者:周春才・訳:土屋憲明)

足三里の場所

足三里のツボは膝のお皿やや外側、膝下3寸(約9cm)(指4本下)、スネの外側の位置にあります。

足三里の効果

足三里は体の調節に作用するツボですので、鍼灸の治療では以下のような症状の改善に役立ちます。

  • 消化器調整
  • 精神安定
  • 足の疲れ
  • 足底筋膜炎
  • 自律神経の調整
  • 便秘

逸見鍼灸代表

逸見 裕

筆者

鍼灸師として活動しながら、東洋医学の素晴らしさを現代医学で理解することでより深い鍼灸治療を提供します。東洋医学だけではなくトレーニングやカイロプラクティックを取り入れ、人の身体に対し幅広くアプローチを行い健康社会の実現を目指します。

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