坐骨神経痛における鍼灸治療

坐骨神経痛の原因

一般的に坐骨神経痛は腰部や臀部などの坐骨神経が通過する部位で筋肉などによって圧迫を受けて痺れ症状や痛みなどが出ます。圧迫を受けやすい部位として、臀部にある梨状筋や太もも裏にあるハムストリングス、膝裏、ふくらはぎ、足首などが多いです。

これらの部位で筋肉の圧迫や癒着を起こし血流が悪くなります。筋肉の柔軟性の低下や水分不足、長時間のデスクワークによる血行不良などが原因で起こります。

坐骨神経痛の症状

坐骨神経上に痛みや痺れがあり、皮膚の感覚異常も起こります。他にも排尿障害なども発症します。

坐骨神経痛の鍼灸治療

基本的に坐骨神経が障害を受けている部位に鍼やお灸をします。経絡では膀胱経にあたり、膀胱系のツボを使うことが多いです。

膀胱系は坐骨神経ラインだけではなく背面部から頭部にも繋がっており、坐骨神経の圧迫部位だけの治療では改善しきらず、頭部の方まで治療していく必要があります。

坐骨神経痛の治療期間

鍼灸治療で1回~3回で症状は取れます。痺れや痛みなどの症状がある方はイオンバランスが崩れているので治療後に水分の補給などしてもらうと改善度がより一層良いです。

坐骨神経痛の鍼灸レポート

女性 69歳 主婦 右足の坐骨神経痛による痺れ

右の臀部が重く、だるさがあり、足首らへんが痺れるとのことでした。長く立っていられなくて右の臀部が痛くなってきます。右のお尻の筋肉が弱くなって力が全く入っていない状態でした。逆に左のお尻は少し緊張気味で、左右のバランスも悪い状態です。
まず症状が出ている右の臀部への血流を促すために臀部にある梨状筋に鍼をします。それから左側の臀部の緊張を取ると症状は軽減しました。右の臀部の筋肉の張り感も蘇りました。あまりにも右の臀部の筋力が抜けていたため少し治療期間は週一回のペースで約2か月かかりました。
もちろんその間は日に日に改善はしていました。長く症状が続くと筋力が衰えるので改善にも時間がかかることもあります。

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