咳・喘息に対する鍼灸治療

咳・喘息の原因

喫煙や大気汚染などで発症することが多い疾患で基本的に気管支喘息が鍼灸の適応になります。

ストレスや胸郭の筋肉の緊張からも喘息(咳)を起こすこともあり、吸い込んだものに対して過敏に反応して起こします。自律神経系の異常でも喘息(咳)を起こします。 

東洋医学の考えでは肺、脾、肝に関連性があり、特に肺は温度の変化や冷えなどで反応し喘息や咳が起こります。

秋などの気温の変化が大きいときに肺が原因で喘息や咳を起こします。

長年の喘息では脾によるものが多く食生活の乱れから喘息につながります。他にも精神的なストレスなどで肝が反応しストレス性の喘息(咳)もあります。 

咳・喘息の症状

夜寝るときや気温の変化によって咳が出ます。呼吸が苦しくなることもあり、発熱することもあります。 

咳・喘息の鍼灸治療

肺による喘息では肺に関連するツボに鍼やお灸をします。

腕や肩周りに肺のツボは多く、反応のあるツボを選択します。長期に渡って喘息がある方は脾の問題もあり、肺と同時に消化器系のツボも治療していきます。

長期に渡って喘息を伴っている方は横隔神経の異常も多々あり、頸椎3番目と4番目に横隔神経が出ているので首の調整も同時にしていきます。

ストレス性の喘息では肝に反応があるため肝のツボを利用してストレスに過敏にならないように治療していきます。

セルフケアとして喫煙者はタバコを止めることがお勧めです。反対に肺、脾、肝が健康であればタバコや空気汚染による過敏な反応はしなくなり喘息にもなりにくいです。 

咳・喘息の治療期間

長い目で治療していくことがお勧めですが、治療を重ねるにつれて改善の実感はあります。

早く改善する方で1か月から3か月くらいで、長期的に喘息がある方は1年くらい必要な場合もあります。少しずつ体質改善をしていきましょう。 

咳・喘息の鍼灸レポート

女性 48歳 医療事務 季節の変わり目に出るアレルギー性の喘息

特に春の花粉症が流行るころに体調を崩しやすく喘息の傾向もありました。一般的な花粉症の症状が強く出ており、薬で毎日症状を抑えているとのことでした。
症状は他にも沢山あり、膝の痛みや肩凝り、腰痛など全身ボロボロの状態で来院されました。
治療は鍼灸治療をメインに行い、症状が緩和してきた時にパーソナルトレーニングで軽く運動をして、肺機能の向上やストレス発散を目的に行いました。春に症状が酷くなるので1年越しで様子を見て1年後の春には症状は出るが薬はかなり減らせているようでした。
2年経過した春では薬はいらないほどになり、トレーニングの内容もかなりハードに行えるようになりました。最初のころは運動をすると気分も悪くなり吐き気にも襲われていましたが、現在は全くそんな様子もなく汗をかいて運動できています。喘息は治療だけではなく運動してあげると改善も早く全身のパワーアップにもつながるのでとても健康に過ごせるようになります。

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