強張り(こわばり)における鍼灸治療

強張りの原因

強張りは様々な表現のしかたがあり、筋肉の緊張や関節の動きが硬いなどあります。原因は精神的緊張や循環不足などがあります。

例えば朝の手の強張りはリウマチの可能性があるとされています。他にも精神的緊張の場面で筋肉が円滑に動かなくなり強張るということもあります。

朝の手の強張りでは放置しておくと次第に関節が動きにくくなり、へバーデン結節などの関節の変形や手の痺れ、更にリウマチになることもあります。手の強張りを感じるようになったら早めに対処することが必要です。 

強張りの症状

手が浮腫んで動きにくくなり、特に朝の循環が悪くなっている時間帯に手が動きにくくなります。

更に朝起きた時に腰が痛いなど、身体が固まっていて、円滑に動けるようになるまで時間がかかるなどもあります。 

強張りの鍼灸治療

関節や筋肉の緊張や強張りは東洋学では肝に関係してきます。

肝は血を蔵し、各臓器の血の量を調節しています。

肝は筋肉の動きをつかさどり、筋肉や関節を円滑に動かす働きをします。

肝に影響を与えるアルコールなどを摂取することが多いと身体は強張りやすく、特に朝の時間帯に身体が硬く感じられます。朝に身体が硬くてスムーズに動けないのは当たり前のことではなく肝に問題があると考えられます。

肝は寝ている間に血を蔵し、起きると血を全身に配布する働きがあります。肝の機能が低下すると寝ている間に血を集められなくて、血が脳に行くと覚醒した状態になり眠りが浅くなります。そして朝起きた時に血を全身に行き渡らせる働きができないために筋肉が円滑に動かなくなります。

これらのことから肝を治療することが大切になります。特に肝の反応は季肋部というお腹の肋骨沿いが緊張しやすく、他に右の背筋が緊張しやすくなります。そのあたりの肝のツボを利用して肝を休めていき強張りを改善していきます。もちろん食生活も改善できると改善しやすいです。

動きが硬くなったとか、朝にスムーズに動けなく腰などが痛いなどの症状は肝の働きを考えていきます。 

強張りの治療期間

強張りが強いと改善にも少し時間がかかることもあります。

特にお酒を飲む機会が多い方です。

基本的に1回の治療で大きく改善はしますが、若いときみたいにスムーズに身体が動けるようになるには治療は続ける必要があります。どこまでを求めるかによってきますが、朝起きた時の手の強張りや腰の痛みなどはっきりした症状の改善は1回から5回くらいの治療で改善します。

身体が引っ掛かりもなく円滑に動くにはしっかりと時間をかけて治療するといいでしょう。 

強張りの鍼灸レポート

男性 61歳 会社経営 手の強張りがあり手首や肩、腰など全身が痛い

ゴルフをよくされている方で、ゴルフの時も力が入り身体がスムーズに動かないとのことです。それにより色々なところに負担がかかり痛めている状態でした。
この場合、各箇所の治療と身体が硬くスムーズに動かない原因を治療していく必要があります。やはりこの場合も肝の状態を改善しないと腰や肩の痛みが取れても、またゴルフの動作で力みが入り痛めてしまいます。
肝の治療をメインにしていきながら各部位の治療をしていきました。かなり強張りもきつく、力みもある中でゴルフにも行くので少し時間はかかりましたが、月に1回から2回の治療を約半年で身体はかなりスムーズに動けるようになり、ゴルフをしても腰など痛めにくくなったとのことです。ゴルフのスイングもしやすくなり飛距離もアップしました。現在もゴルフ前に治療しています。

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