更年期障害における鍼灸治療

更年期障害の原因

基本的に女性の閉経後あたりから現れるものをいいます。ホルモンのバランスが崩れや自律神経系の異常、精神的なものからもなります。

東洋医学的な考え方では心と腎の問題が大きく、血流の異常を起こし、顔面に血流が増えすぎてしまうことでのぼせやめまいなどの症状が現れます。気がのぼせた状態になり睡眠にも障害が出てきます。

心は火に属し、腎は水に属します。お互いが交じり合わなくなることで心の火が燃え盛りのぼせ、逆に腎の水を火で温めることができずに足は冷えてきます。つまり冷え・のぼせが起こり様々な不定愁訴が出てきます。 

更年期障害の症状

突然の発汗、めまい、顔がほてる、不眠、疲労、食欲不振などたくさんの不定愁訴が現れます。他にも冷えによる腰痛や膝痛などの四肢の痛みや痺れも現れます。 

更年期障害の鍼灸治療

基本的に自律神経系の調整をするように治療します。食生活でも不摂生を避け、リズムのいい生活スタイルを心がけます。大きなストレスは症状を悪化させるのでリラックスできるような時間を作ることが大切です。 

鍼灸治療では心と腎の治療をメインにしていきます。頭に上った血を下に降ろすように頭部への鍼治療や下肢への血流を促すように腰から足にかけて鍼やお灸を使って治療します。

頭部への鍼治療は気を安らげる働きがあり、とてもリラックスした状態になります。全身の血流が回ることで症状はだんだんと落ち着いてきます。 

更年期障害の治療期間

不眠や疲労感などの症状は1回から3回くらいの治療でしっかりと実感できます。よく眠れるようになることで他の症状も次第に落ち着いてきます。

その人の生活スタイルにもよりますが、ストレスが大きい生活をしていると定期的に治療を受けると身体はとても楽な状態で過ごせます。 

更年期障害の鍼灸レポート

女性 45歳 主婦と会社員 更年期障害による冷えのぼせ

普段からストレスを抱えながら生活をしていて休む暇もないような状態でした。冷えのぼせがあり、気分が悪くなることや吐き気も時々あるとのことでした。肩凝りや四肢の痛みなども出ており身体は疲れ切った状態でした。本人的には寝ているとのことでしたが、眠りの質が悪く身体が回復できていない状態です。このように寝ているつもりの方は非常に多いです。
全身を鍼とお灸を使って治療していきました。まず肩の筋肉である僧帽筋が緊張して、肩がすくまった状態になっており、このせいで頭部の流れが悪く、のぼせた状態になっていたのでしっかりと緩めるために鍼を打った状態で20分置きます。肩凝りもその場で取れました。
腎の調整で腰へ鍼とお灸をしていき、治療後は身体が心地よい暖かさになりとてもリラックスできていました。火照っているため自身では暑いから温めるのは良くないと思っていたみたいですが、表面が火照り、深層部では冷えていたため、深層部が温まることで熱が分散し心地よい暖かさになります。
1回の治療で気持ち良さがあり、リラックスできストレスが溜まりにくくなってきたとのことでした。月に2回ほどの治療を半年くらい続け、身体がとても楽になったとのことです。

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