足底筋膜炎における鍼灸治療

足底筋膜炎の原因

足底部に大きなストレスがかかると、足底の筋肉が痛み炎症を起こすものですが、ふくらはぎの筋肉の緊張化から足底にストレスがかかりやすくなります。バレーボールの選手などジャンプする競技などに多いです。

足底部の筋肉は踵の骨である踵骨におおよそ付着し、踵骨はまたふくらはぎの筋肉である腓腹筋やヒラメ筋とアキレス腱を介して繋がります。

アキレス腱が硬くなると足底の筋肉にストレスがかかりやすくなるため痛めやすいです。 

足底筋膜炎の症状

急性期と慢性期とあり、急性期ではスポーツをしている時に痛め炎症を起こし、床に足をつけると足底の筋肉が引っ張られ痛みます。

慢性期では朝起きた時など、長時間足に体重を乗せていない時間の後、足裏に荷重をかけると痛み、しばらく生活していると痛みはマシになっていきます。 

足底筋膜炎の鍼灸治療

ほとんどの場合でふくらはぎの筋肉の緊張です。ふくらはぎには腓腹筋やヒラメ筋以外にも深層部に足の裏まで繋がる筋肉が多数あります。それらの筋肉の緊張を和らげるために鍼やお灸を利用して緩めていきます。

足底部に鍼を打つことはほとんどなく改善していきます。特にふくらはぎの深層部にある筋肉は足のアーチを作るのにとても大切で、これらの筋肉が弱化すると足のアーチが崩れ、更に足底にストレスがかかりやすくなります。

鍼で深くまで刺し、足の裏につながる筋肉の機能を呼び起こします。するとアーチは改善されるのとふくらはぎの筋肉は緩み足が軽くったら足底筋膜炎は改善します。

足底筋膜炎の治療期間

急性のものは炎症が引くまで痛みは取れないですが、慢性的なものは1回から2回くらいの治療で改善します。急性のものも治療は同じなので、そんなに時間はかかりません。

足底筋膜炎の鍼灸レポート

女性 15歳 高校バレー選手 足底筋膜炎でジャンプができない

部活の練習でハードに足を使い、いつの間にかジャンプができないくらい足底が痛み出したとのことで来られました。ふくらはぎはパンパンに緊張していて循環が悪くなっていました。特にスネの骨である脛骨の沿いが緊張し足首の可動域を制限していて、足底にストレスがかかって痛めていました。それと同時に腰が反り腰のため下半身全体に緊張が強く見られました。足の治療だけでは再発する可能性があるので腰も治療しました。
まず鍼をふくらはぎの筋肉に刺し、30分くらい放置します。置鍼という状態です。置鍼中はどんどん血液が送り込まれて筋肉が緩んできます。置鍼をしないといけないくらいの緊張でした。他にも腰へも置鍼を行いました。30分くらい置鍼を終えて鍼を抜き、触診をするとほとんど近著がなくなっておりました。
足底部への治療はしていませんが、これで痛みはほとんど消えました。それからバレーボールをしても痛みはほとんど出なく、足の緊張も出にくくなったとのことです。一度改善すれば再発どころか筋肉の緊張も出にくくなってきます。しかし全く出ないわけでもないので、時々メンテナンスに来られています。

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