椎間板ヘルニアにおける鍼灸治療

腰椎椎間板ヘルニアの原因

腰椎は軽い前弯になっていて、椎間板の前後には強靭な靭帯によって保護されています。この靭帯によって前後に椎間板が飛び出ることはないですが、側面には保護する靭帯が無く椎間板が飛び出やすくなっています。腰椎の前弯が減少することや、外部からの衝撃などで椎間板が飛び出て神経を圧迫して痛みや痺れが出るものを椎間板ヘルニアと言われています。

先に記述しますが、厳密に言うと椎間板ヘルニアによって痛みや痺れが出ることは無いです。

腰椎椎間板ヘルニアの症状

基本的に坐骨神経痛や腰痛があり、レントゲンなどでの画像で椎間板が飛び出ているものを腰椎椎間板ヘルニアと言われます。他にも排尿排便障害などの泌尿器系の症状もあります。

腰椎椎間板ヘルニアの鍼灸治療

椎間板ヘルニア自体が無くなるには、身体の中にある免疫細胞が飛び出た椎間板を食べることで無くなりますが、症状は鍼灸治療で改善します。

実際免疫細胞が食べても、手術しても痺れや腰痛が改善することはほとんど無いです。ほとんどの場合が腰部や臀部にできたトリガーポイントが原因です。

トリガーポイントは筋細胞の代謝異常でできた凝りです。そのトリガーポイントが神経症状や痛みを発しています。

鍼灸治療ではトリガーポイントを刺激するのに適しており深部にあるトリガーポイントまで届かせることができます。

腰椎椎間板ヘルニアの治療期間

痛みや痺れなどの症状は1回~3回くらいの鍼灸治療で改善し、1ヵ月くらいで消えますが、椎間板ヘルニアが消えるには数か月かかることもあります。しかし健常者でも椎間板ヘルニアはあることもあり、症状と椎間板ヘルニアはイコールではありません。

腰椎椎間板ヘルニアの鍼灸レポート

男性 40歳 歯科医師 腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛

もともと腰痛持ちで椎間板ヘルニアと診断されていました。普段から腰に負担のかかる姿勢で仕事をしているせいか、突然激しい痛みで動けなくなったみたいで、家族の方に車で運ばれて来られました。腰椎の前弯が無くなっており、痛みも激しいので鍼に電気を通して鍼通電療法をしました。
なんとか歩けるようになり、その日は安静にしてもらい、後日再度来院していただいて、本格的に腰痛の治療へと入りました。激しい痛みはもうなく、いつもの慢性的な腰痛でした。足の外側にも痺れが常にあるとのことです。
腰部や臀部に筋肉の凝りがあり、血行が悪くなっていました。その凝りが長く続くことでトリガーポイントを作り、痺れなどを発症していました。腰部や臀部に鍼治療をし、筋肉の繊維を一本一本ほぐしていきました。そうするとその場で足の先まで血液が流れる感覚があり、痺れも取れていきました。ほぼそれだけの治療で回復しましたが、仕事柄負担がかかるのでその後は1か月に1回から2回ほどのペースで治療し、今では3か月に1回ほどの治療でも身体は十分楽だということです。

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