半月板損傷における鍼灸治療

半月板損傷の原因

外的な衝撃で損傷することがほとんどで、特に内側半月板の損傷が多く発症します。同時に膝の十字靭帯や側副靭帯の損傷にも繋がることがあります。

スポーツの場面で特に多く、膝関節が不安定な位置で衝撃を受けると、膝に大きなストレスがかかり損傷します。

半月板損傷の症状

半月板が関節で挟まり関節のロッキングが起き、膝関節の伸展や屈曲の可動域制限と疼痛が出ます。

半月板損傷の鍼灸治療

半月板の損傷は基本手術になりますが、半月板の損傷と慢性的な膝痛とは関連がなく、鍼灸治療の適応になります。急性期は痛みが酷いこともあり、炎症が引くまでは動きが出にくいです。

鍼灸治療は急性期でも炎症を早期に改善することができるので、急性期でも治療は可能です。損傷してから約1週間以内で炎症は引くので本格的な治療はそれからになります。

半月板に関与する筋肉に鍼やお灸を使って治療していきます。半月板周辺の筋肉の動きが出てくると同時に可動域を正すために膝の関節運動を取り入れていきます。

最初は手技で他動的に動かしていき、可動域の制限が取れてきたら自動運動でリハビリをしていきます。特に膝を安定させるためにもバランスディスクなどのツールを利用していきます。

更に再発防止のために膝関節の動きを補助する足首や股関節の動きも治療していきます。ほとんどの方が半月板の手術や靭帯の損傷後に手術をされて半月板や靭帯は繋がっているけど損傷する前の感覚に戻らない人が多いです。そんな方は鍼灸治療で改善できるので安心してください。 

半月板損傷の治療期間

炎症が引くまでは1週間弱かかります。それから半月板に関与する筋肉の治療は3回くらいの治療で動きは出てきます。

更に鍼灸治療をしながら可動域のリハビリをしていき、日常生活に支障なくなるまで1カ月から2カ月くらいの治療で回復してきます。スポーツされている方は更にリハビリやトレーニングをする必要があります。 

半月板損傷の鍼灸レポート

男性 32歳 トレーニング愛好家 右膝の内側半月板損傷

トレーニング中に膝を捻って内側半月板の損傷をし、膝関節がロッキングして、膝の伸展、屈曲両方共動かなくなりました。急遽病院に行き膝関節に鎮痛薬を注射し、痛いながらも膝のロッキングを解除したとのことでした。
半月板は全損傷まではなってないとのことで、松葉杖をつきながら治療に来られました。右膝は左膝に比べて大きく腫れていましたが、これは膝を動かしていなく循環が悪くなって腫れているものでした。膝周りの筋肉の血流を改善するために鍼とお灸をしていきました。
一回の治療で循環が良くなり、かなり膝は楽そうでした。2回目の治療の時は腫れがかなり引いて、膝が動きやすいとのことでした。5回ほどの治療で普通に歩けるようになり松葉杖なしで生活できるようになりました。それからは鍼灸治療と同時にリハビリを行います。エアロバイクと普段行っているスクワットなどをしていき、筋肉が元の状態に働くようにしていきました。もともとトレーニングもしていたので回復は早かったです。

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