四十肩・五十肩における鍼灸治療
四十肩・五十肩の原因
肩の筋肉の機能が低下して動きが悪くなり起こります。
肩関節不安定な関節であり、そのため様々な筋肉で構成されています。特に腕の重さを支えるためにつなぎ留めておく筋肉は緊張しやすく固まりやすいです。更に日常生活で頭より上に腕を上げる動作も少なくなるため肩の筋力が低下し痛みとなることもあります。
また肩凝りも肩関節に負担をかける原因になり、東洋医学的には肝と密接な関係性があります。イライラなどのストレスが肝に影響し肩の筋肉を緊張させます。俗に怒り肩などとも言われます。逆に肝の状態が悪くなるとイライラの症状が出てきます。
他にも肺や心などは胸周りや肩甲骨周辺にツボがあり、肺や心の影響で胸や肩甲骨周辺の筋肉の緊張が現れ、肩関節に影響してきます。
四十肩・五十肩の症状
肩が上がらない、肩や腕の痛み、夜中にズキズキ痛むなど動作時や安静時にも痛みや可動域制限が現れます。そのため同時に肩凝りや首凝りにもなり、酷くなると頭痛などにも発展します。
四十肩・五十肩の鍼灸治療
肩周辺や胸、背中周りのツボを使い筋肉の緊張をとっていき痛みと可動域を改善していきます。
炎症が起きている場合でも鍼をすることで消炎鎮痛作用があり、炎症が引くのが早くなります。
酷い痛みがある場合では鍼に電気を流し、電流が筋肉を流れることで細胞のイオンバランスを整えることができ、筋肉の痛みや緊張を和らぎやすいです。
四十肩・五十肩の治療期間
軽い痛みで筋肉の凝りから来る五十肩でしたら改善は早く、週一回の治療で2回~3回で改善します。痛みが酷く長い間痛みを患っている方であれば、週一回~二回の治療で5回~10回ほどかかることがあります。
痛み出して長くなればなるほど、筋肉が萎縮し硬くなり改善に時間がかかるので早めの治療をお勧めします。
四十肩・五十肩の鍼灸レポート
女性 53歳 飲食店 左肩の痛み
腕が肩の高さ以上挙がらなく、痛みがありました。棚の上にあるお皿などを取るのに困難だと日常生活でもお困りでした。痛くなってから3か月くらいで時々夜寝ているときに寝返りの際、痛みで目が覚めるほどです。
肩を見た感じでは肩の筋肉の緊張があり、特に肩の深層部にあるインナーマッスルが機能していなかったです。直接鍼で肩の深くにあるインナーマッスルを刺激し緩めていきます。「そこそこ」と痛みがあるところに鍼が当たっている様子でした。
一回の鍼治療でそのインナーマッスルは緩み、かなり痛みも改善しましたが、まだ肩は右と比べると全然挙がらず痛みもまだあります。
それから頭、首、背中、骨盤など周辺の治療をしていくうちに正常な可動域で痛みもなくなりました。約5回の治療になります。このままほっとけば肩は更に筋肉が萎縮し癒着を起こして改善が悪くなっているところでしたが、そこまでの状態ではなかったです。
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