変形性膝関節症における鍼灸治療
変形性膝関節症の原因
膝へかかるストレスが原因で、特にО脚方向へと変形していきやすいです。荷重は外へとベクトルがかかりやすいためです。膝へのストレスは足首や股関節などの関節の運動機能低下からもかかり、膝だけの原因ではありません。
進行性疾患なので早めの対処が必要です。
変形性膝関節症の症状
膝関節が変形し、膝が腫れているように見えます。それに伴って膝の可動域制限がかかり膝の痛みが出てきます。
О脚になることが多く、進行すれば歩行が困難になります。
変形性膝関節症の鍼灸治療
変形してしまったものをもとに戻すのは困難で、最悪病院で手術となりますが、変形性膝関節症による膝の痛みは鍼灸治療の適応です。変形が少ない場合は見た目も元通りになるので早めの治療をお勧めします。
鍼灸治療では膝周辺の変性した筋肉などに鍼やお灸をします。他にも膝へストレスをかけた原因である股関節や足首、腰などの歪みや動きに対しても鍼をしてバランスを整えていきます。
膝周辺では特にО脚になると、外側の筋肉や靭帯の緊張が見られ、それが痛みの原因になるので鍼やお灸をし、膝が円滑に動くようにしていきます。膝周辺の筋肉や靭帯が円滑に動くようになると痛みは取れ歩きやすくなります。
膝の筋肉を支配する神経は腰から出ており腰の緊張からも、膝の筋肉の機能低下を起こすので腰にも鍼やお灸をし、更に膝の筋肉が円滑に動くようにしていきます。
円滑に動けるようになれば、特にリハビリは日常生活で歩行をしていけば筋力は回復しますが、足腰の筋肉を鍛えるようなトレーニングも含めて行うとより快適に生活できます。
変形性膝関節症の治療期間
変形の進行具合にもよりますが、痛みは1回の治療でかなり楽になります。身体全身の連動性ができるまでは、痛みが戻ることもありますが、全身治療していけばもとに戻ることは無くなります。
全身治療をするのに5回くらいの治療が必要です。約1か月を目安にしてください。
変形性膝関節症の鍼灸レポート
女性 67歳 主婦 変形性膝関節症の膝の内側の痛み
この方は変形性膝関節症と診断されていましたが、О脚ではなくX脚の方向に変形していました。足の親指は外反母趾になっており、土踏まずは崩れており、内股になりやすい姿勢でした。X脚になった原因は外反母趾によるもので、膝の内側にストレスがかかり変形してきていました。
膝はもちろん治療しますが、足首や足の指を中心に調整していき、足の裏の感覚を取り戻し、地面に立つときに地面を踏みしめられるように鍼治療をしていきました。膝の変形も大きく進行していなかったので1回の治療で膝の痛みは取れ、足の裏の感覚も良くなりました。足の指まで使って歩けるようになり、膝周りの筋肉にまでしっかりと連動して使えて歩きやすいようでした。
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